これまで医療保険の加入の有無について
「医療保険は加入の必要なし~貯蓄の方が明らかにお得~」
「医療保険について~他の保険とのリスクの比較~」
にて基本的には加入の必要はないものの
「医療保険の先進医療特約には入った方が良いという訳について」
で紹介したように先進医療については自費での負担が高額になることからこちらの特約は入る価値があるという説明をさせていただきました。
ではそれを踏まえたうえで平成29年の厚生労働省発表のデータを基に
「医療保険に入るべきなのかどうか」
について改めて検証してみることとしました。
まずは厚生労働省患者調査の結果を基に20歳から表の到達年齢までの平均入院回数と日数、その場合支払われる保険金を計算してみました(表1)。
※入院日額5,000円、手術手当金10万円、1入院あたり手術1回として計算
次に100歳まで医療保険に入った場合の費用の総額を計算してみます(表2)。
※アクサは入院5,000円、先進医療特約あり、手術特約なし
※2019/3/28追加
一方で医療保険に加入している場合
「生命保険料控除」
があります。これにより税金が還付されるわけですが、それぞれの医療保険に加入していた場合の100歳までの還付金の合計が下記になります(表3)。
※所得税は60歳までは10%、60歳以降は5%で計算しています。
100歳までに支払う医療保険総額(表2)から生命保険料控除(表3)と支払われる保険金の平均(表1)を差し引いた金額を下記に示します。
※アクサ生命は手術特約はなしなので入院分の還付のみを試算に組入
このように100歳までにかかった保険総額に対して、
「還付される金額は低い」
ということがわかります。加入する年齢や保険の種類にもよりますが、基本的には
「医療保険加入よりも貯蓄が有利」
であることがよくわかります。
そのような状況の中でも
「若いうちに保険に加入」
「最低限の補償内容に加入」
「出来れば60歳払い込みにする」
ということができれば、総支払額を抑えることができますので、こういった状況であれば
「低コストで先進医療特約を追加できる」
ので条件次第では医療保険に入るのもありなのではないかと思います。
逆にそれ以外の条件であれば、総支払額がどんどん増えていって
「先進医療特約にかかるコストが高すぎる」
ということになりますので、先進医療が自費になるリスクを負っても
「保険より貯蓄に回した方がメリットが大きい」
と思います。
次回の記事は最後のおまけとして私の加入している医療保険での試算結果をご紹介したいと思います。
「医療保険は加入の必要なし~貯蓄の方が明らかにお得~」
「医療保険について~他の保険とのリスクの比較~」
にて基本的には加入の必要はないものの
「医療保険の先進医療特約には入った方が良いという訳について」
で紹介したように先進医療については自費での負担が高額になることからこちらの特約は入る価値があるという説明をさせていただきました。
ではそれを踏まえたうえで平成29年の厚生労働省発表のデータを基に
「医療保険に入るべきなのかどうか」
について改めて検証してみることとしました。
まずは厚生労働省患者調査の結果を基に20歳から表の到達年齢までの平均入院回数と日数、その場合支払われる保険金を計算してみました(表1)。
到達年齢 | 入院回数 | 入院日数 | 保険金 手術分 | 保険金 入院分 |
90 | 0.9 | 35 | 90000 | 175,000 |
95 | 1.3 | 55 | 130000 | 275,000 |
100 | 1.7 | 69 | 170000 | 345,000 |
次に100歳まで医療保険に入った場合の費用の総額を計算してみます(表2)。
加入年齢 | 楽天生命 | アクサ | アクサ 60歳払い込み |
20歳 | 1,243,200 | 696,000 | 495,360 |
30歳 | 1,398,600 | 814,800 | 571,320 |
40歳 | 1,609,200 | 972,000 | 669,600 |
50歳 | 1,827,000 | 1,215,000 | 797,640 |
60歳 | 1,999,200 | 1,564,800 | - |
※2019/3/28追加
一方で医療保険に加入している場合
「生命保険料控除」
があります。これにより税金が還付されるわけですが、それぞれの医療保険に加入していた場合の100歳までの還付金の合計が下記になります(表3)。
加入年齢 | 楽天生命 | アクサ | アクサ 60歳払い込み |
20歳 | 203,400 | 121,800 | 98,304 |
30歳 | 211,830 | 139,680 | 103,698 |
40歳 | 210,100 | 149,400 | 98,220 |
50歳 | 200,485 | 157,200 | 67,941 |
60歳 | 170,970 | 154,240 | - |
100歳までに支払う医療保険総額(表2)から生命保険料控除(表3)と支払われる保険金の平均(表1)を差し引いた金額を下記に示します。
加入年齢 | 楽天生命 | アクサ | アクサ 60歳払い込み |
20歳 | 524,800 | 229,200 | 52,056 |
30歳 | 671,770 | 330,120 | 122,622 |
40歳 | 884,100 | 477,600 | 226,380 |
50歳 | 1,111,515 | 712,800 | 384,699 |
60歳 | 1,313,230 | 1,065,560 | - |
このように100歳までにかかった保険総額に対して、
「還付される金額は低い」
ということがわかります。加入する年齢や保険の種類にもよりますが、基本的には
「医療保険加入よりも貯蓄が有利」
であることがよくわかります。
そのような状況の中でも
「若いうちに保険に加入」
「最低限の補償内容に加入」
「出来れば60歳払い込みにする」
ということができれば、総支払額を抑えることができますので、こういった状況であれば
「低コストで先進医療特約を追加できる」
ので条件次第では医療保険に入るのもありなのではないかと思います。
逆にそれ以外の条件であれば、総支払額がどんどん増えていって
「先進医療特約にかかるコストが高すぎる」
ということになりますので、先進医療が自費になるリスクを負っても
「保険より貯蓄に回した方がメリットが大きい」
と思います。
次回の記事は最後のおまけとして私の加入している医療保険での試算結果をご紹介したいと思います。
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Last Modified : 2019-03-28
いつもコメントありがとうございます。
自分の興味があることのみにマメなので、嫁さんからはそのマメさを家事に費やしてほしいとたまに言われたりします。ノーリスクにしては割りはよい方だとは思います。ただ手間のわりにリターンは少ないので、他に興味が移ったらやめてしまうかもしれません(笑)
確かにケチるというよりも楽しくてやっている感じです。現状の仕組みの中で、どこに盲点があって人より安く買えるのかなんてのを考えるのが好きなんだと思います。ザビエル様の意見に同感です。
携帯については私も先日義理の母のガラケーを機種変0円でドコモwithのスマホにしてあげたのですが、なんで0円??ってな感じでした。ガラケーでパケホに入っていたので、withの分料金が安くなって喜んでました。ちなみにwithが0円のとき同僚の何人かにも勧めてみたのですが、やっぱり変えませんでした。車もそんなに私と給料が変わらないのに何台も持っている人もいます。価値観は人それぞれなので何とも言えないのですが、それではお金がなくても仕方がないと思ってしまいます。こういう人もザビエル様のおっしゃる通り「関心」はあるんだと思いますけど「無知」で困っているんですよね。
ザビエル様の叔父様は金持ち父さん側の人だったのですね。身近にそういう方がいるとよかったなと思います。私は身近にいなかったので、こういった価値観に気づいたのは「金持ち父さん、貧乏父さん」のような本を読んでからだったかと思います。サラリーマン家庭だとこういった考えは新鮮だと思います。
積み立てにも確かにリスクはありますよね。ただ現金で寝かしている人には積み立てのもありかなと。投資アレルギーの人は多くても保険アレルギーの人は少ないですからね。マンションの修繕積立金も定期預金で寝かせています。失ってはいけないお金だとは思うのですが、積み立て保険くらいには入ってもいいんではないかと思う時もあります。
まぁそんなこんなでマネーリテラシーは高くならないので、金融ビジネスもなくならないですよね。手数料ビジネスいつまで続くんでしょうかね。損金計上の保険がでてくるあたり、保険会社も結構疲弊しているのかもしれません。
F1は最近は見ないのですが、ホンダはまた復帰したのですね。F1は受験勉強をしていた頃深夜にやってて、つい見てしまったことをよく覚えています。私はサッカーが好きでDAZNを契約していますが、F1もものすごくチャンネルが多いですよ。ドコモ契約者なら安く契約できるので良いかもしれません。F1も今週見てみたいと思います!
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