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2017-01-19 (Thu) 20:55

個人型確定拠出年金と個人年金どちらが税制面で得か(受取編3)

これまで確定拠出年金の受け取り方法として
「一括で受け取る方法」
「分割で受け取る方法」

の2種類を紹介いたしました。

今回は受け取り方のまとめとして、確定拠出年金で
「税金を最小限にして受け取る方法」
についてご紹介したいと思います。

結論から申し上げますと、確定拠出年金を最小限で受け取る方法は
「60歳から5年間70万を分割で受け取る」
「残額を65歳以降に一括で受け取る」

方法が一番課税が少なくなることが多いです。

その理由ですが、我々の世代は
「65歳から国民年金と厚生年金が支給される」
からです。そして前回の記事でご説明したように
「65歳未満の場合は70万の公的年金等控除」
があります。なので
「70万円分の控除は確定拠出年金の受け取りに全額活用」
することができるのです。

前回の記事は65歳から確定拠出年金を受け取る例にしていたため、あのような高額な課税額になってしまっているのです。
(意地悪な説明で申し訳ございませんでした。)

そのため、60歳から65歳までの5年間で合計
「350万円までの確定拠出年金は実質非課税」
で受け取ることができます。

そして確定拠出年金を350万円以上積み立てていた場合は
「65歳以降に一括で受け取る」
ことで
「退職所得と見なされる」
ので課税額が受取額の半分で済むため、分割で受け取るのと比較して少ない課税額で済むのです。

ちなみにこれまで積み立ての具体例として示してきた
「月額12,000円を20年積み立て(288万)」
「運用益で最終的に300万になった(返戻率104%)」

の場合は、確定拠出年金の積み立ての合計は300万円のため、
「60歳~63歳まで70万」
「64歳で20万」

という受け取り方をすれば、
「全額公的年金等控除の範囲内」
となるので、非課税で受け取ることが可能です。

以上のことから、現状の税制上では
「65才まで年間70万を上限に分割支給」
「65才以降に一括支給」

するのが確定拠出年金のベストの受け取り方と言えます。

しかし、この受け取り方はあくまで
「65歳未満は公的年金等控除が70万」
という制度が続いていた場合という前提なのでこの制度自体が変更された場合は、また最適な受け取り方が変わってくる可能性があります。

次回は
「個人型確定拠出年金と個人年金どちらが税制面で得か」
について最後まとめたいと思います。
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Last Modified : 2017-01-19

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